こいごころ行方知らず

私の心は、今どこにあるのだろう?
私が強く想い恋い焦がれる存在は誰?

おにいさま?
それとも零?

未だに海を漂うかのようにさ迷い続ける私の不確かな心。
自分の姿を見るたびに悲しげになる姿に気付かない訳はない。
気付いていながら、気付かないフリをするの…。
そんな私は… 自分が一番分からない。
私の想いは、誰の傍に在りたいと強く願うのだろう?

『俺はお前の血だけが欲しかった』
『ヴァンパイアは愛する人の血でしか餓えを満たせないんだよ』

零もおにいさまも私と言う存在だけを一心に求めてくれているのに私は何も返せない。
たった一人の存在だけを求める事が出来ない。

それなのに、
『貴方の傍にずっといたいんです』
と、おにいさまに告げる私は何て身勝手で我が儘なのかな…

ねぇ…
私の心は 今どこに在るの?

私にも分からないものを他人が分かるはずもないと分かっていても、つい問いたくなってしまう。
この揺れる心の終着点は貴方であって欲しいと願う。
そして、その時に胸をはって伝えられたらいい。

貴方だけを愛している…と。


*end*