I love you through all eternity
10年…――
私は、おかあさまによってヴァンパイアの因子を眠らされ、記憶を失っていた。
何度も諦めようとしても、諦めきれなくて……
だって私と貴方は違う。
ヴァンパイアと人間。
生きる時間も生活する時間、環境―――それらは、あまりにも違いすぎ、高すぎる壁に
自らを戒めるように距離を置いた。
それでも――
貴方を慕う気持ちは変わらなかった。
そして、目覚めた私は貴方と兄妹≠ナあり許嫁≠セと言うこと。
人間ならば許されざる関係。
人間の世界では、兄妹間での恋愛は元より婚姻なんてあってはならないこと。
濃すぎる血を混ぜてしまえば、産まれた子が、どうなるか分かりきったことだから。
でも、ヴァンパイアの世界では許されること。
むしろ、純血種の家系では、よくあることだと言う。
嬉しかったの…
おにいさまと私の関係が。
誰よりも遠いひとだと思ってた人間だった頃の思いが、馬鹿らしく思える程に。
でもね…
人間だった頃のこと、記憶を取り戻したこと何も後悔してない。
10年の歳月が、おにいさまに与えたのが孤独と言うならば私は……
私がこれからおにいさまにしなければならないことは決まりきっている。
「おにいさま…」
「どうしたの?」
「私…もう何があってもおにいさまと離れ離れになりたくないです」
「優姫…僕もだよ」
おにいさまは、そう言ってフワリと笑って…
私は、おにいさまの温もりに包まれながら目を閉じた。
私は貴方を永遠に愛する。
分かたれることのない絆と血の繋がり、そして深い愛を以て。
だから、どうかこの繋がりが、ずっと切れませんように。
I love you through all eternity.
*end*